火を絶やさずに。
AIコミュニティを半年運営して、火の番という仕事に落ち着くまでの話
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夜中の1時、ライブ配信を終えました。
7時間、喋っていました。
さっきまで画面の向こうに何十人もいたのに、
配信を切ると、部屋にはノートパソコンと私だけです。
この静けさは、半年経っても、少し不思議です。
ちなみに、7時間喋っても喉が枯れずらいのは、骸骨の数少ない長所です。
FunStackというAIのコミュニティを始めて、半年になりました。
平均すると週に一度、こういう夜があります。
配信時間を全部足すと、軽く200時間を超えているはずです。
正確に数える勇気は、まだありません。
今日は、この席から見えたものの話を書いてみます。
知らないのに、知っている
私は、毎週来てくれる人たちのことを、よく知りません。
会社の名前を知りません。
部署も、役職も知りません。
本名を知らない人も、たくさんいます。
世間の基準で言えば、他人です。
でも、その人がどんな絵を作るかは、知っています。
どういうところで詰まって、どういう話のときに急に喋り出すかも、知っています。
何に目が光るか。
どのテーマのときに、チャット欄が速くなるか。
そういうことばかり、知っています。
不思議な知り方だと思うんです。
履歴書に載ることを何ひとつ知らないまま、
履歴書に載らないことだけが、半年分、溜まっていく。
普通の人間関係と、順番が逆なんです。
会社では、肩書きから知り合って、中身は何年もかけて知っていく。
ここでは、中身から知り合って、肩書きは最後まで知らない。
運営の席というのは、たぶん、そういう席です。
言葉の時差
この席で覚えたことが、もうひとつあります。
言葉には、時差があります。
ライブで話したことは、その場では、たいてい何でもありません。
質問に答えて、脱線して、笑って、次の話題に行く。
私はその夜のうちに、半分くらい忘れます。
ところが、数週間して、DMが届くことがあります。
「そういえば、この前のあれ、仕事になりました」
この温度で、さらっと。
私が忘れていた雑談が、その人の中では、数週間かけて、別のものになっていた。
意味は、言った瞬間に生まれるのではないみたいなんです。
受け取った人の中で、その人の仕事や、困りごとや、
それまでの時間と混ざって、あとから生まれる。
だから、同じ7時間を配っても、届く時刻は、全員違う。
アーカイブには、7時間と表示されます。
でも、あの7時間が本当に終わるのがいつなのかは、私には分かりません。
リストの外側
しかも、あとから形になるものは、なぜか、教えたことのリストの外側にあります。
私が教えているのは、AIの使い方です。
ツールの触り方、エラーの直し方、エージェントの作り方、
仕事のどこに差し込めば時間が浮くか。
でも、あとから届くDM報告は、使い方の話ではないんです。
仕事の話だったり、会社での立場の話だったり、
誰かと何かを始めた話だったりします。
どれも、教えていません。
そもそも、教えようがありません。
私はその人の会社も、現場も、知らないので。
レシピを配ったのに、載っていない料理が出てくる。
しかも全員、違う皿で。
みんな、一度、自分の中で消化してから出しているんです。
この「消化」の正体を、しばらく考えていました。
で、ある夜、思い出したものがあります。
あぶり出し
あぶり出し、というのをやったことがあります。
みかんの汁で、白い紙に字を書くあれです。
書いた直後は、何も見えません。
ただの、白い紙です。
それを火にかざすと、書いた字が、茶色く浮かんでくる。
このとき、火は何をしているか。
字を書いては、いないんですよね。
字は、最初から紙に書いてある。
火は、それを見えるようにしただけです。
半年間、ライブでやってきたことは、たぶんこれでした。
AIという火に、毎週、みんなで紙をかざす。
すると、その人の紙に書いてあったものが、浮かんでくる。
積んできた仕事、困っている誰かの顔、作りたかったのに、出口のなかったもの。
同じ火にかざしているのに、浮かんでくる字は、全員違います。
当たり前です。
書いてある字が、もともと違うので。
そして、あぶり出しのいちばん面白いところは、ここだと思うんですが。
書いた本人も、何を書いたか、忘れているんです。
自分の紙は白紙だと思っている人が、火にかざして、初めて自分の字を読む。
「あ、自分、こんなこと書いてたんだ」
この瞬間を、私は半年間、何度も見てきました。
私自身も、そうでした。
絵の描けない頭の中に、描きたいものだけがずっと書いてあった人間です。
AIという火が来るまで、自分の紙は白紙だと思っていました。
念のため書いておくと、これは、火に意味がないという話ではありません。
火がなければ、どの字も一生、白紙のままだったので。
技術は毎週、進歩します。
でも、この席から見えている進歩は、
「火がすごくなる」ことそのものではありませんでした。
火が強くなるほど、薄い字まで、浮かぶようになる。
ずっとAIの話をしてきたのに、読めるようになっていくのは、
いつも、人間の字の方でした。
火の番
だから、決めていることが、ひとつだけあります。
私は「こうなってください」を言いません。
紙に何が書いてあるかは、火の側からは決められないからです。
それに、早く読みたいからといって、火を近づけすぎると、紙は燃えます。
字が浮かぶ前に、紙ごとなくなる。
急かすというのは、たぶん、そういうことです。
全員を同じ型に押し込んで、はまらなかった人に
「あなたのやる気の問題です」と言う。
あの責任の投げ方だけは、どうしても性にあわないからです。
浮かぶ速さは、紙によってまるで違うのに、
その遅さを、白紙と呼びたくないんです。
まだ浮かんでいない紙と、白紙は、別物です。
なので、私の役割は、字を書かせることでも、早く読ませることでもなくて。
ちょうどいい距離に、火を焚いておくことです。
火の番です、そうです煉獄さんです。
半年やって、自分の肩書きが、ようやく決まりました。
名刺には、しない予定です。
私だけでは
もうひとつ、白状しておきます。
この場所は、私だけでは作れませんでした。
先頭で旗を振って、全員をぐいぐい引っ張っていく。
そういう運営も、たぶん、できたと思います。
でも、それを私自身が、望んでいませんでした。
一人の火で全員の紙をあぶる場所は、その火が消えたら、終わります。
それに、火がひとつだと、浮かぶ字も、どこか似てくる気がするんです。
実際に半年やってみて、起きたのは、違うことでした。
誰かの字が浮かぶと、それを見ていた別の誰かが、自分の紙をかざしたくなる。
ライブ中に誰かが詰まると、私が手を出す前に、別のメンバーが火を寄せている。
火が、増えていったんですよね。
いまのFunStackは、私の火というより、焚き火に近いと思います。
みんなが、少しずつ薪を持ってくる。
何かの目的のために集まっている、というより、
火のそばにいるうちに、何かが生まれる。
順番が、そうなんです。
目的が先にある場所は、目的が終わると、解散します。
いることが先にある場所は、いるあいだ、何かが生まれ続ける。
私が作りたかったのは、たぶん、後者でした。
なぜ、と聞かれたら
なぜコミュニティをやっているのか、と聞かれることがあります。
正直に言うと、私が見たいからです、強烈なエゴですね。
人の紙に、何が書いてあるのか。
それが浮かぶ瞬間に、その人が、どんな顔をするのか。
たぶん、私の紙には、そう書いてあったんだと思います。
「人の字が浮かぶところを、見ていたい」
自分の紙は自分では読めないので、確信はありません。
でも、半年間、飽きずに火の番を続けているので、たぶん、合っています。
目的は、人それぞれでいいと思っています。
どれが正解かは、結局のところ、その人にしか分かりません。
私の正解は、ここで火の番をしていることでした。
見たものだけ
ここまで書いてきたことは、全部、この半年で自分の目で見たことです。
逆に言うと、見ていないことは書けません。
AIコミュニティはこうあるべきだ、みたいな大きな話は、私には分かりません。
私が知っているのは、7時間の配信のあとに何が起きたか、それだけです。
だから立派な理論は作れなくて、書けば書くほど観察日記になります。
小学生の朝顔と、だいたい同じジャンルです。
でも、コミュニティの運営って、本当のところ、
朝顔にかなり近いのかもしれません。
咲かせるのは、こちらの仕事ではない。
人は人、自分は自分。
自分のやるべきことを、淡々とやる。
私のやるべきことは、来週も、火を焚いておくことです。
また来週
ライブのアーカイブには、配信時間が残ります。
7時間なにがし。
何を話したかも、全部残っています。
でも、その7時間で、誰の紙の、どの字が浮かんだのかは、
どこにも記録されません。
浮かぶのは、来週かもしれないし、半年後かもしれない。
私はそれを、この席から見ていたいんだと思います。
最後に、ひとつだけ。
この半年、見てきたものへの返事のつもりで、ツールをひとつ、育ててきました。
画像も動画も図解もスライドも、
クリエイティブ周りをこれ一つで済ませようという欲張りな道具です。
名前は、ゴリゴリ君です。
来週、シレッと一般公開します。
ティザーも、カウントダウンもありません。
告知は、私の性格上、たぶん数回で終わりです。
こちらとしては、焚き火に、薪をひとつ足すだけなので。
かざしたら何が浮かぶのかは、いつも通り、かざしてみるまで分かりません。
それでも、これを読んでいるあなたの為にやり続けます。
火を絶やさないように。
STΛCK



こう言ったら「嘘だ〜」と思う人もいるかもしれないけど、私すごい人見知りでLiveとかに参加するのに躊躇するタイプなんです😅
いや、マジで。
でもスタさんのLiveには結構な確率で参加させてもらってます。
…初参加のLive、どんなんだったかな?💦
ちょっと忘れちゃったけど、居心地が良かったんです。
勿論有益情報とかもあったと思うんだけど、なんだろう、参加されてる方もあたたかくて、スタさんのおしゃべりも楽しくて、居心地が良かったんです。
眠くて寝落ちする時もあるけど😂
一番印象に残ってるLiveは、GPTsの作り方を手取り足取り教えてもらった会でしょうか。
あれって何の流れでそうなったのかは忘れたけど、私が「GPTs作ったことない。作り方知らない」って言ったらスタさんが「じゃあ、教えようか」ってことになってその場で公開個人セミナー開始。
…作れちゃいました✨
その場にいたみんなにも拍手とかもらっちゃいました(照)。
ありがとうございました。
本当にね、なんかね〜、みんなあったかいんです🥰
あと、ゴリゴリ君のMV作成の時かな。アレもなんであんな流れになったんでしたっけ?
さくのすけさんがゴリゴリ君のテーマソングを作ったって話から、アスさん(マルシェさん)がゴリラの画像か動画を作ったんじゃなかったかな。その流れでスタさんが動画編集し始めて、その場でみんなが素材を提供し始めて…の流れでノリで出来ちゃったみたいな😂
あの勢いは本当にすごかった。
みんな悪ふざけ大好きだしね。
そんな感じで、人見知りな私だけどLiveの告知があったらすかさず参加しちゃったりします。
寝落ちしたりもするけどね💦(2回目)
顔も知らない人達ばっかりだけど、このコミュニティ大好きです。
スタさん、これからもよろしくお願いします💕
長文失礼いたしました。
暖かく、楽しい雰囲気、何か自分が探しているものがここなら見つかるかも。探し物が何か?も気がつけるかも。そんな焚き火の雰囲気にみんな集まってますね!何度か参加してるうちに顔は知らないのに、しゃべった人の輪郭を肌で感じるようになりました笑